
イタリアのフィレンツェで町はずれにあった居酒屋に入り、何気なく出されたその日のおススメの一杯が僕とワインの接点でした。グラスに注がれた赤く濃い色の液体は、尖っていない渋みと香りが口に含んで広がっていくような、これまで味わったことのない奥行きを感じさせました。

赤ワイン用サンジョベーゼとネッビオーロの畑
お店の人に聞くと、「このワインは地元トスカーナのサンジョベーゼのぶどうで作ったワインだよ」と、教えてもらいました。
その時以来、赤ワインはイタリアのワインを主に飲んでは、あの時あの店で飲んだ味と比べていました。
国内の生産者も技術が高く、高品質な商品が日本ワインとしてが次々と世に出てくる中、「日本でもCHIANTI(キャンティ)※のようなワインはできないだろうか」と、いうのが私がワイン作りを始めた動機です。その解を求めて自分の中で可能性を感じた仮説が、岡山方式と呼ばれるピオーネなどの高品質な生食用ぶどうを作る栽培技術でサンジョベーゼを栽培するというものです。

サンジョベーゼ(Sangiovese)花芽
※キャンティ(Chianti)はイタリアのトスカーナ州(Toscana)のシエナを中心とする地域で製造されるワインのことを言います。キャンティ(Chianti)、キャンティ・クラシコ(Chianti Classico)と種類がありますが、生産地区、サンジョヴェーゼを主体すること及びその割合、熟成期間が定義されています。<間違っていたらごめんなさい>
昨年、サンジョベーゼとネッビオーロを定植した畑は既に今年実を付けるまで成長しました。まだまだ収量は限られていますが、今年どのようなぶどうが実るのか、とても楽しみにしています。

ネッビオーロ(nebbiolo)花芽
おまけに、、、
ネッビオーロ種は同じくイタリアで地域は異なりピエモンテ州(Piemonte)になりますが、「イタリアワインの王様」と言われている高級ワイン「バローロ (Barolo)」の原料になります。
重厚な味わいのワインでこちらも僕の好みです。ちょっと色気を出して同じように栽培しております。
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