小さなぶどう畑

新しいワインの産地
岡山ワインバレーから
ぶどうの香りと景色を閉じ込めた
ワインをお届けします。

イタリアでの衝撃から
日本でつくる理想のワインを

イタリアのフィレンツェで町はずれにあった居酒屋に入り、何気なく出されたその日のおススメの一杯が私とワインの接点でした。
グラスに注がれた赤く濃い色の液体は、力強い渋みと香りを放ちつつも決して尖っていない確かな風味が口と鼻に広がって、これまで味わったことのない奥行きを感じさせました。

どうにかしてあのようなワインを日本でも作れないだろうか、と考え探し求めた結果、岡山のぶどう作りにたどり着きました。

土壌や気候は勿論、「樹と対話するように育てる」この岡山のぶどうに対する真面目で丁寧な仕事、この方法だったら思い描くような理想のワインの味を引き出すぶどうが作れると確信したからです。

これからも情熱と手間ひまをおしまず、ここでしか作ることのできない「日本ワイン」をお届けします。

岡山ワインバレーの特徴

岡山県の北西部、高梁川の上流域に位置する新見市は、雲海が広がる石灰岩のカルスト台地と、長い年月をかけて浸食されることにより形成された鋭い谷に囲まれた地域です。
冷涼な気候と水はけのよい自然条件により、以前から高品質なぶどう栽培の産地と評価されてきました。

私たちの畑は目の届く範囲の小さなぶどう畑ですが、この地域が新しいワインの産地として広まっていくことを願い「岡山ワインバレー」と名付けました。そんな景色をワインと一緒に感じてもらえたら嬉しいです。

高度なぶどう栽培技術
「岡山方式」
岡山県はマスカットやピオーネなど生食用ぶどうの産地として有名ですが、中でも新見産のぶどうは高品質と評価されてきました。丁寧で繊細な先人たちの技術を受継ぎ、日本の気候に合わせた栽培方法で高品質なぶどうを育てます。
ユニークな個性を与える
「カルスト石灰質土壌」
国内でも珍しい、ミネラル豊富で水はけのよい土壌が、この地のワインに他にない個性を生み出しています。
日当たりよく風通しのよい
「恵まれた自然条件」
標高の高い台地の上にある私たちの畑は、日当たりが良く風が通り抜けるため、ぶどうの生育に理想的な環境です。

岡山ワインバレーの3つの畑
/ 岡山県新見市哲多町

宮ノ峠(みやのたわ)と
老栄(おいざこ)の畑

栽培品種 : サンジョヴェーゼ / Sangiovese、ネッビオーロ / Nebbiolo
イタリアトスカーナ地方を代表するワイン『Chianti』のような個性を持ったワインに近づけるため、耕作放棄地を開墾し、岡山がマスカットで培った高品質なぶどうを生産する栽培技術・生産管理方法いわゆる「岡山方式」と呼ばれる棚栽培を適用。エレガントで深みのある赤ワインをめざしています。

宮ノ峠 – miyanotawa
(7a / 2015年定植)

石灰岩がゴロゴロした岩だらけの荒れ地を開墾した畑です。

老栄 – oizako
(23a / 2018年定植)

雲海広がる自宅前の南向きの斜面を開墾した水捌けのよい畑です。

栽培ぶどう品種について

サンジョヴェーゼ / Sangiovese

サンジョヴェーゼは、イタリアを代表するワインであるキャンティ・クラシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノに用いられるイタリアで最も多く栽培されているブドウ品種です。酸を多く保持し、タンニンも豊富なのが特徴で、果実味と酸味が楽しめるワインとなります。

ネッビオーロ / Nebbiolo

イタリアの「ワインの王」と称されるバローロ。そのバローロに使用されているイタリアのぶどう品種がネッビオーロです。イタリア語で「Nebbia=霧」が名前の由来とされ、晩熟型で収穫時期が遅く、10月から11月の霧の多い時期に収穫されます。しっかりとした酸と豊富なタンニンを有し、長期熟成に耐え得るネッビオーロのワインはエレガントな風味を楽しめます。

草月の畑

栽培品種 : シャルドネ / Chardonnay
南向きの素晴らしい環境にある草月の畑は、2002年頃垣根方式で定植されたシャルドネの畑を2015年に岡山ワインバレーが引き継ぎました。ぶどう栽培の先生である安達藤吉氏より「ぶどうと会話するように」という教えの通り、枝一本々々、葉一枚々々、一房々々丁寧に作っています。先生が勝手に命名した『安達岩』という巨大な石灰石柱(カレンフェルト)がこの畑の目印。この岩を中心に風が回り、鳥達が飛び交うそんな場所がシャルドネを育ててます。

草月 – kusatsuki
(28a / 2002年頃定植、2015年引継)

カルスト台地の地中は石灰岩層で水捌け抜群の鍾乳洞となっており、地表はテラロッサ(※)と呼ばれる赤土が覆っている日本では珍しい栽培条件にあります。この土壌で育ったぶどう達は溌溂とした酸と豊富なミネラル感が特長の切れのあるワインに仕上がってくれます。

栽培ぶどう品種について

シャルドネ / Chardonnay

世界各地で栽培され、最もポピュラーな白ワイン用ブドウ品種とも言えるシャルドネ。元々オーソドックスな個性の為、土地や気候といった栽培条件や醸造方法の影響が影強く味わいに反映されやすい品種と言われています。基本的に果実味、酸味、構造の強さといったワイン用ぶどうとしての全ての要素においてバランスよくポテンシャルが非常に高いぶどうです。

地域の方々との繋がりを大切に

岡山ワインバレーは創業時から地域の方々に育てて頂きました。また農業の経験が豊かな地域の方々と一緒に行えるぶどう栽培は岡山ワインバレーの最大の強みでもあります。これからも地域の方々と協力してものづくりを行い、ワイン造りがみなさんの笑顔とやりがいに繋がっていくことを目指しています。
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